海外出張中に買ったスポーツライダーマガジンと言う
アメリカの雑誌に最新スーパースポーツ8台の比較
記事があったので紹介します。
日本の雑誌と比べると長所短所を明確に記載しています。
参加車両は
YAMAHA YZF-R1(2012)
KTM 1190 RC8 R(〃)
DUCATI 1199 PANIGALE(〃)
HONDA CBR1000RR(〃)
SUZKI GSX-R1000(〃)
APRILIA RSV4 R (〃)
BMW S1000RR (〃)
KAWASAKI ZX-10R (2011、北米仕様と思われる?)
1)最高出力を実測 (単位が書いてないけど、当然psでしょうね)
①S1000RR=178.8 (@13300rpm)
②10R=160.6 (@11600rpm)
③Panigale=158.2 (@10600)
④GSX-R=156.8 (@11600rpm)
⑤RSV4=154.3 (@12600rpm)
⑥CBR=147.6 (@1400rpm)
⑦R1=147.2 (@11800rpm)
⑧RC8=145.3 (@10299rpm)
3000~8000rpmはRC8、8000~10000rpmはPanigaleが他を引き離して高いですが、
S1000RRの伸びきりはブッチギリです。
2)トルク実測 (単位はlb-ft?)
①RC8=81.9 (@6800rpm)
②Panigale=80.8 (@9100rpm)
③GSX-R=75.9 (@10200rpm)
④S1000RR=75.8 (@10400rpm)
⑤CBR=75.4 (@9700rpm)
⑥R1=74.6 (@10100rpm)
⑦10R=74.3 (@11000rpm)
⑧RSV4=74.0 (@10000rpm)
全域でRC8が非常に厚いのが目立ちます。Panigaleは5000~8000rpmに大きな谷があり、
他はほぼフラットでどんぐりの背比べ。
3)Chuckwallaと言うサーキットで試乗し、10項目を採点。
順位は
ZX-10R > S1000RR > RSV4 > GSX-R > CBR > Panigale > RC8 > R1
ラップタイムは
①10R=1:51.74
②S1000RR=1:52.02
③CBR=1:52.44
④RSV4=1:53.01
⑤Panigale=1:53.40
ホーム・バック共にストレートが短くS1000RRはパワーを活かせず2位、コーナー脱出速度の高い
10Rがベスト。一部のコーナーではCBRも脱出最速を記録するも加速負け。
記録が5台しかないのは、アルファベット順に走行して10Rの2週目に転倒してライダーが
ギブアップ。アレレ。^_^;
4)次にストリートで採点
順位は
S1000RR > ZX-10R > GSX-R > CBR > RSV4 > Panigale > R1 > RC8
5)サーキットとストリートの平均で総合順位決定。
①S1000RR=93.5
②10R=93.0
③RSV4=88.25
④GSX-R=87
⑤CBR=86.25
⑥Panigale=84
⑦R1=RC8=83
各評価項目(10点満点)の上位3位
①Fun to Ride:S1000RR=10、10R=9.5、CBR=8.75
②クオリティ:8台全部が9点
③制御:RSV4、S1000RR、GSX-R、R1が9点
④Ergonomics(乗車姿勢の事らしい):S1000RR、10R、CBRが9点
⑤シャシー&ハンドリング:10R=9.5、RSV4=S1000RR=CBR=RC8=GSX-R=9
⑥サスペンション:S1000RRと10Rが9点、GSX-RとR1が8.5点
⑦ブレーキ:Paigale=10、10R=9.5、S1000RR=CBR=9
⑧トランスミッション:S1000RRと10Rが9.5、RSV4とPanigaleが9
⑨エンジンパワー:S1000RR=10、10R=9.5、RSV4とPanigaleが9
⑩パワーデリバリ:S1000RR=10R=10、RSV4=9.5
全車サーキットとストリートそれぞれに細かなインプレが書かれていますが、10Rだけまとめてみます。
S1000Rと10Rの2台が他の6台を引き離しており、S1000RRとの比較が中心になっています。
<サーキット>
・パワーデリバリはS1000RRより断然扱いやすい。
・タイトコーナーでは高いギヤ比がやや邪魔。
・トラコンもS1000RRより断然洗練されている。
・ハードなブレーキングでも調節は少なくて済む。トキコのキャリパはPanigaleのBrembo程の
ネームバリューは無いが、十分なストッピングパワーとハイレベルなフィードバック。
・サスペンションは非常にリニア、コーナー中盤以降のリアのグリップは素晴らしい。
・コーナー進入に自信を持てる。ハンドリングの規範とすべきレベル(ちょっと意訳)。
<ストリート>
・S1000RRと比べてステアリングは軽く正確、サスペンションもより素直。
・ブレーキはS1000RRがカックンブレーキなのに対し、これも素直。
・トップエンドパワーがS1000RRには敵わない。他の6台も一緒だが。
・乗車姿勢とLEDのタコメータは人によっては好みが分かれる。
ユーザーとしては(使い切れない性能だとしても)かなり褒めちぎられている感じで、
嬉しい限りです。
また全車褒め倒しではなく、例えばS1000RRは電子制御、R1はブレーキにかなり厳しいコメントが
書かれている中、10Rは殆ど目立つネガは書かれていません。
ブログ一覧 |
ZX-10R | 日記
Posted at
2012/09/08 05:02:36